ネット広告ガイド
インテル−CPUとともに歩む広告・コミュニケーション (4/5)
インテル株式会社
マーケティング本部 本部長
江田 麻季子氏
(インタビュー・岩城 陸奥氏)
(2008年8月13日)
商品によって変わるメディア戦略
岩城:なるほど、CPUという商品をイメージで訴求する独自の手法ですね。ところで、メディアごとの使い分けはどのように行われていますか。
江田:一般的なパソコンユーザーの方は、店頭で一番人気のあるものを選ばれます。個人使用であっても、かなりの作業量をこなせるCore 2 Duoを搭載したデスクトップパソコンや、Centrinoを搭載したノートブックパソコンの上位機種をよく買われていますので、テレビCMではこれらを訴求することになります。
Centrinoのキャンペーンページ
さらに、上位スペックCPU「インテル Core 2 Quad プロセッサー」や「インテル Core 2 Extreme プロセッサー」といった製品もあり、これらはより高スペックを求めるユーザーが中心となります。オンラインゲームで絶対に勝ちたいと思っていたり、「45ナノ」という微細化テクノロジーを用いた製品を一番先にほしいというようなニーズを持っている方向けですね。こうした方々にはテレビで訴求するよりも、Web上のコミュニケーションや、秋葉原のショップなどとコラボレーションする方向性で対応しています。あるいは、広報を通した最新情報も重視しています。
一方で、私どもは企業のIT担当者の方々にも選んでいただきたいと考えておりますので、企業向けには広報やWebでのコミュニケーションをメインにしています。このように、受け手のマインドセットがあるところにコミュニケーションを出していきたいと思っています。
岩城:そのようにコミュニケーションの相手や手法が多岐にわたるなかで、インターネット広告の位置づけは、どのように考え、利用されていますか。
江田:最近では、ポータルサイトにもかなりリッチなスペースが出てきていますので、まずは「気づいてもらう」ために、そうしたスペースを有効活用します。そこではテレビCMに似た効果を求めることになり、クリック数だけではなくて、ユーザーに対する弊社製品の印象をより強めていくことを目指します。
こうしたポータルサイトにおいては、行動ターゲティングを活用して旅行やデジタルカメラといった、IT以外の事柄に興味関心を持つユーザーに対して露出することがあります。「画素数の高いデジタルカメラがほしい」「旅行に持っていけるパソコンがほしい」という方々は、高性能でモバイル性の高いパソコンに関心を持ち、弊社のメッセージに関心を寄せてくださる可能性が高いことがわかっていますので、このようなライフスタイルの切り口でも露出します。
多くの方が気づいてくださった後に、検索して製品について学んだり、ラインアップに何があるのか見てくださっています。こうした方々が、弊社のサイトや協働させていただいているメーカーさんのサイトを訪れたとき、やっぱり「Core 2 DuoやCentrinoが入っているからいいね」と思っていただくためのコミュニケーション施策を強化しています。
最終的にどれにするのかお店に行く前に決める方も結構多いようですので、価格をチェックするサイトにもコミュニケーションを出しています。
あと、1つ面白い試みがあります。実際に製品を持っている方々がどういう感想を持ったかを知る試みで、「zigsow」というコミュニティーの 「CPU TREE」というのがあります。
何台もパソコンを持っていらっしゃるような方や、非常にCPUが好きな方にご協力いただいて、インテルの歴代CPUを家系図のようなものにしています。自分の持っているものを周りのメンバーに伝えていくコミュニティーです。
こうしたユーザー参加型の取り組みは、Webでしかできないものですよね。家系図は1972年ごろからたどれますが、コンピューティングの世界は弊社とともに歩んできたところもありますので楽しみな試みだと思います。
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