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三井住友銀行−ユーザー同士のコミュニケーションに秘められた力 (2/4)

三井住友銀行
マスリテール事業部
ネットマーケティンググループ
グループ長 増子 雄一氏
(インタビュー:岩城 陸奥氏)
(2008年4月16日)

■SEOの二つの要素

岩城:銀行には数多くのサービスがあると思いますが、インターネット広告を利用するのに適した主な商材はどのようなものでしょうか?

増子:今後も含めるのであれば、すべての商材が対象となり得ると考えていますが、その中でもカードローンや外貨宅配、住宅ローンのシミュレーションなど、インターネットとの親和性の高いサービスは、ダイレクトなレスポンスが期待できると思っています。

「外貨宅配」申込画面 インターネットで申し込むと両替された外貨を自宅や勤務先まで届けてくれる「外貨宅配」など、インターネットで完結できるサービスが増えています

また、三井住友銀行のブランド認知を高めるためには、ユーザーとの接点を増やし、サービスをきちんと知ってもらうこともとても重要だと感じていますので、そのためにもWebをうまく活用していきたいと考えています。欲張りかもしれませんが、インターネットであれば、個別の商材をダイレクトにアピールすることと、単なるブランディング以上の想起の最大化という両方の視点でプロモーションを効率化することが可能だと思います。

ただ、金融商品には、しっかりとした説明義務が法律で定められているものもありますので、インターネット上ですべてを完結させようとすると、ユーザビリティーが劣化してしまう恐れもあります。ですから、何でもすべてをインターネットでやればいいという安易な姿勢ではいけないと思っており、インターネットの使いやすさやお客様のご意向・行動特性、当行がアピールすべき項目は一つひとつ見極めながら進めるようにも注意しています。

岩城:効果測定や分析がきちんとできるというのも、既存メディアにはないインターネット広告の特徴ですが、これまでにあったユーザーからの反応で印象に残っているものはどのようなものでしょうか。

増子:そうですね、効果がすぐに把握できるだけではなく、お客様のニーズを受けてより適したご提案をすぐに提示できる点も、インターネットの特徴だと思っています。しかも、そうしたご提案をごく短時間に返していくことができますよね。

1年半ほど前ですが、Yahoo! JAPANトップページのブランドパネルを中心に、「でも、銀行って本当にそれでいいの?」というメッセージを1か月間掲載しました。これは、当行からお客様にメッセージを投げかけて、お客様の声をリサーチしたものです。メッセージの投げかけ、リサーチ、レスポンスというサイクルがうまく回り、貴重なご意見を多数いただくことができました。

でも、銀行って本当にそれでいいの? 想定される課題の検証と、マーケットの意識を同時に把握し、アプローチの精度を高めて行くインタラクティブなWebの本質を生かした手法を展開

岩城:発信するだけでなく、反応が得られるメディアということですね。
それでは、いわゆるSEO対策については、どのような手法をとられているのでしょうか。

増子:SEOには二つの要素があると考えています。技術的なものと、一人ひとりのWeb利用者の方からの支持によるものです。技術的なSEO対策についてももちろん行っていますが、ソーシャルメディア化するインターネット全体においては視聴者の皆様の声が反映されて初めてサーチエンジンで上位に表示されるようになると考えていますので、本質的なユーザーの支持や、例えば「銀行と言えば三井住友銀行」という想起を拡大することができれば、自ずと順位は上がるものと信じています。サイトの規模にもよるかと思いますが、Web視聴者の支持を得ることこそが、最強のSEO対策と言えるのかもしれませんね。

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