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ユーザー同士のコミュニケーションに秘められた力

三井住友銀行−ユーザー同士のコミュニケーションに秘められた力 (1/4)

三井住友銀行
マスリテール事業部
ネットマーケティンググループ
グループ長 増子 雄一氏
(インタビュー:岩城 陸奥氏)
(2008年4月16日)

インターネット上のさまざまな場面で広告展開をしている三井住友銀行。金融サービスと生活者を結ぶ接点を増やすべく、インターネットユーザーとの接触を積極的に増やしていく戦略がそこにはありました。インターネットをどのようなメディアととらえ、どのような戦略を持って広告展開を進めているのか、インターネットで進むオープン化の流れに対してはどのような対策を考えているのか、三井住友銀行 マスリテール事業部 増子 雄一氏に伺いました。

■自社サイトの運営とWebプロモーションを総合的に設計

岩城 陸奥氏(以下岩城):三井住友銀行さんは、多くの媒体で積極的な広告活動を行っていますが、特にインターネット広告を通じてユーザーと多くのコミュニケーションを取られている印象があります。まず最初にインターネットへの取り組みと体制についてお聞かせいただけますでしょうか。

増子 雄一氏(以下増子):私の所属しているマスリテール事業部では、個人のお客様向けの預金やネットバンキング関連など、さまざまな商品・サービスを所管しています。約3年前にカードローン事業を始めたのをきっかけに、テレビCMや新聞広告など、マス広告媒体を活用したプロモーションに積極的に取り組むようになりました。その一つとして、自社サイト以外の外部インターネットメディアを使ったプロモーションにも取り組むようになりましたが、我々「ネットマーケティンググループ」では、メディア運営と合わせ、ネットにおける新技術の取り入れや各種広告効果測定等も含めたWebマーケティングにも力を入れるようになりました。

三井住友銀行の増子 雄一氏 外部メディアを活用して個人のお客様とのコミュニケーションの指揮を執る増子 雄一氏

岩城:自社のWebサイト運営と外部メディアの活用を同じ部署で行っているというわけですね。それらを分けている企業も多いですが、同じ部署で運営されている理由はどのようなものですか?

増子:自社サイトと外部メディアにおけるプロモーションを個別に分けるのではなく、有機的に連携させなくては高い効果は得られないと考えています。当行のWebサイトも多くのお客様にアクセスしていただいてはいますが、金融サービスを見たいときだけ、利用するときだけ見ていただく自社サイトだけでは、今後金融サービスを利用するかもしれない潜在的なお客様とのコミュニケーションは十分だとは言えません。そこで自社サイト以外の外部メディアも活用し、より多くの生活者とコミュニケーションをとり、幅広くアピールしていくことを考えるようになりました。今日までの経験則ですが、いろいろな広告手法が存在するインターネットについては、それぞれを個別に考えるのではなく、全体を総合的に設計していくことがWebプロモーションで大切なことだと考えていますし、Webはそのために設計しやすいメディアであるとも感じています。

岩城:なるほど、既存のお客様への対応と潜在的なお客様への働きかけの両方を行うには、自社サイトと外部メディアの活用を同じ部署で行うことが必要という考え方なのですね。
それでは、実際にインターネットを使ったコミュニケーションに、どのように取り組んでいらっしゃるのか教えていただけますでしょうか。

増子:大きくは、当行のお客様に各種銀行取引をインターネットでご利用いただくインターネットバンキングと、当行をまだご利用いただいていないお客様も含め、さまざまな情報を提供していく情報発信の二つに分けて考えています。

前者のサービスでは、インターネットバンキングのセキュリティや利便性向上などを通じたブランドの維持と強化に継続的に取り組んでいます。例えば、コールセンターや支店に寄せられたお客様からの声は私たちの部署にも日々届けられていますので、それらをサービスの向上に役立てたりもしています。こういった日々の積み重ねによって、インフラとしての安全性、信頼性、使いやすさを高いレベルで維持していくことにより、当行を安心してご利用いただくことが非常に重要だと考えています。

三井住友銀行のインターネットバンキングサービス 三井住友銀行が提供するインターネットバンキングサービス

一方、後者のまだ当行をご利用いただいていないお客様に対しては、外部メディアでのバナーなどによる広告と、その受け皿となるページを通じたさまざまな情報発信を行っています。また、広告を配信する際は、Web媒体を利用している一人ひとりのお客様の意識や心理を踏まえて細かく設計し、自社サイトへアクセスしていただいた際にお客様が違和感を持たないよう、細かく配慮することも心掛けています。このように、自社サイトと外部メディアを利用したWebプロモーションはともに重要であり、両者を効率的に設計することが大切だと考えています。

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