ネット広告ガイド
ランコム−ラグジュアリーブランドの積極的なクチコミ活用 (1/5)
日本ロレアル株式会社
ラグジュアリ プロダクツ事業本部
ランコム事業部
ヴァンサン・ニダ氏 江口 容子氏
(インタビュー・岩城 陸奥氏)
(2008年12月17日)
日本でもファンを多く持つ、パリを発祥とする化粧品のラグジュアリーブランド、ランコム。インターネット広告の積極的な出稿、Webマガジンの運営、ブロガーのクチコミ活用と、美容業界において先進的なマーケティング展開を行っています。ブログなどCGMのマイナス面を懸念する企業が多いなかで、積極的にそれらを活用することでファンとの絆を深める秘訣を、事業部長のヴァンサン・ニダ氏、CRM & インターネット マネージャーの江口 容子氏に伺いました。
世界トップシェアを誇るラグジュアリーブランド、ランコム
岩城 陸奥氏(以下岩城):御社はコンシューマー、プロフェッショナル、ラグジュアリー、アクティブコスメティックスなどさまざまなチャンネルに多くのブランドを展開されています。そのなかでランコムブランドの位置付けは、どのようなものなのでしょうか。
ヴァンサン・ニダ氏(以下ニダ):ランコムは、ロレアルのなかでもっとも大きなブランドで、世界で一番シェアの大きいラグジュアリーブランドです。
岩城:世界中でそれだけの支持を得ているのには、何か秘訣があるのでしょうか。
ニダ:全世界で女性のニーズに応えるために、各国のお客様の肌質や文化に合った製品を作っていることです。同じ製品名でも、中身はローカライズしています。そこが他の外資系ブランドとの大きな違いですね。ランコムの使命は、女性が化粧品に対して望むことに一番よい答えを出すことなのです。国によってニーズや習慣は違うので、1つのソリューションではそれを実現できません。
ランコム事業部長のニダ氏
岩城:製品だけでなく、広告のビジュアル表現なども日本向けにローカライズしているのでしょうか。
ニダ:基本的には、全世界で統一したキービジュアルを使用しています。美白やファンデーションといった、日本でニーズの高い製品については、日本でリードしてビジュアルの制作をすることもあります。ただ、コピーや広告展開で使うメディアは、国ごとに文化が違うので変えています。
岩城:日本人に響くコピーとは、どのようなものでしょうか。
ニダ:ローカライズしているとはいえ、同一製品の特長は同じなので、全世界で同じことを訴求していくのですが、言い方を変えます。たとえばアメリカでは、「シワが○%ダウン」というように具体的な数字が入っているコピーが好まれます。しかし日本では、それだと直接的すぎて心に響きません。もっとエモーショナルな要素が入っていないといけないのです。
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