ネット広告ガイド
文・株式会社カレン
四家 正紀
第32回目 ネットを使ってタイアップ広告を行う意味は?(2008年11月12日)
前回述べたとおり、タイアップ広告とは、媒体の持つブランド力・集客力・制作力をフルに活用した広告手法であり、多くの広告出稿が獲得目標とする「認知の獲得」から、より深い「理解」「共感」のレベルまでターゲットの心理を持ち上げることが可能です。それでは、インターネットにおいてはタイアップ広告がどのような意味を持つのか考察してみましょう。
情報量が圧倒的に多い
インターネット広告におけるタイアップがどのようなものかというと、インターネット媒体のコンテンツまたはサービスとして、「広告企画」「記事広告」といったタイアップページを公開することを一般にタイアップと呼んでいるようです。タイアップページには、媒体内のバナーやテキストなどから利用者を誘導してきます。通常、タイアップページから広告主サイトへのリンクも貼られます。Webページを設置するということで、他のインターネット広告に比べ情報量が圧倒的に多いことが、タイアップ広告の持つメリットです。
興味のない人もひきつける
さて、ここで疑問が1つ湧いてきます。媒体にバナーやテキスト広告を出してタイアップページへ誘導するくらいなら、自社のWebサイトでコンテンツやサービスを展開し、そちらへ直接誘導したほうがよいのではないか。
じつはこの疑問への答えが、インターネット広告におけるタイアップの持つ魅力を説明するのに相応しいのです。簡単に言うと「広告主のWebサイトに行くほどのモチベーションをまだ持っていない利用者に対して、働きかけることができる」ということになります。
すでに知れ渡ったブランドを持つ商品やサービスであれば、インターネット広告への出稿だけでも十分自社サイトへの誘導を確保できるでしょう。しかし、そこまで商品の認知がない場合には、自社サイトに来てもらうのはなかなか大変です。
ポータルサイトやニュースサイトなどWeb媒体の利用者は、基本的に自分の欲しい情報や、使いたいサービスを求めてアクセスしてきます。そこで、この「欲しい情報」をタイアップの形で提供すれば、自社サイトにコンテンツを置くよりずっと効果的に情報を訴求できます。
第三者視点
内容に第三者的な視点を持ち込むことができることも大きな利点です。パスタの広告であれば、たとえば「イタリア味紀行」といったグルメ旅行ものの記事ページを媒体内で展開するとします。コンテンツのなかでさりげなく自社商品を取り上げてもらい、商品との相性の良さをうたったり、コンテンツに続く記事形式の広告ページをつくることで、自社商品を前面に押し出して訴求するよりもユーザーの関心に近い情報として広告メッセージを送ることができます。
媒体社の制作力
自分の媒体とその利用者を熟知し、企画制作のパワーもある媒体社によるコンテンツ・サービスは質も高く、利用者にとって情報価値の高い、面白いものになることが多いです。より高い着目率を狙うことができます。
このようにターゲットと広告主の間に媒体が入って、両者の情報ニーズをうまく調整してくれるのがタイアップのよいところです。
コミュニティーに仕掛ける
最近では、媒体社の持つネットコミュニティーを活用した新しいタイアップ広告が出現しています。広告主の視点ではなく、媒体の持つ第三者視点による情報訴求が「記事広告」だとすると、ネットコミュニティーを使った企画は「生活者視点」を提供する企画になります。
まとめ
というわけで、インターネット広告におけるタイアップの利点をまとめると以下のようになります。
・通常の広告より多量の情報を配信できる
・商品・サービスにそれほど関心がない人の注目を集めることができる
・第三者的な視点から情報価値の高いコンテンツで訴求できる
・媒体利用者の興味関心に合わせた訴求が可能である
・ネットコミュニティーなど媒体の持つインタラクティブな仕掛けを使うことができる
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