ネット広告ガイド
文・ネット広告ガイド編集部
心を揺さぶる広告戦略 (1/2)(2008年8月27日)
はじめに紹介する「Webキャンペーンのしかけ方。」では、消費者と企業が継続的な関係を築き、ブランド構築を意識したコミュニケーションを実現するためにはどうすればよいのかを論じています。
数々の受賞歴を持つ現役のクリエイター4人を著者に迎え、消費者との間に絆を作るため、コミュニケーションの原点に立ち返ります。彼らの繰り出すインタラクティブな手法は、PCの画面だけには納まらず、リアルな世界でも展開されています。人の心を揺さぶるWebキャンペーンの仕掛け方とは何か本書を通じて学ぶことができるでしょう。
「Webキャンペーンのしかけ方。」著・渡辺英輝、阿部晶人、螺澤裕次郎、伊藤直樹(インプレスジャパン刊)
本書では、Webキャンペーンを実施するためのノウハウや、著者が独自に築き上げた方法論について記されています。4人の著者が各々に手がけたビッグプロジェクトを題材にしていますので説得力があり、大変わかりやすく解説されています。
著者の一人である伊藤直樹氏は、「NIKE iD」のバイラルキャンペーンで話題になった「Nike Cosplay」の動画を中心に、いかに消費者を取り込み、クチコミを広げていくか、経験や考えに基づいた手法を紹介しています。
また、渡辺英輝氏はコミュニケーションデザインとその結果もたらされる消費者体験の重要性を説いています。同氏が手がけたNIKEとAppleのコラボレーションによる「NIKE+」の事例などを挙げて、そうした消費者体験をもたらすコンテンツの制作論を、著者オリジナルの「DRIPメソッド」としてまとめています。
同氏のDRIPメソッドは、Webキャンペーンを通じて消費者とのコミュニケーションを確立するために必要な「ものの考え方」であり、テクニックやギミックではありません。
Webのテクノロジーは刻々と進化を遂げていますが、4人の著者の誰もが、最新のテクノロジーそのものにはほとんど言及していません。優れたアイデアから、いかにキャンペーンをデザインするかを考えており、ときにインターネットに縛られないアナログ的な思考が大切だとも説いています。手法が確立している従来の広告と異なり、歴史の浅いWebキャンペーンでは試行錯誤の繰り返しです。現場の第一線で失敗を重ねながら導き出したノウハウが役立つだけでなく、その体験自体が新たなアイデアの種となりうるからです。
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