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「Instagram」はなぜ人気があるのか

「Instagram」はなぜ人気があるのか

文:野澤 智朝

シリーズ:ソーシャルメディアウォッチング

公開日:2012年06月18日

2012年4月にFacebookによる巨額な買収でも話題になった「Instagram」(外部サイト)。Instagramは、iPhoneやAndroidデバイスで撮影した写真に、あらかじめ用意されているフィルターで視覚効果を加えて、その加工した写真をユーザー同士で共有し、また評価できる写真共有アプリです。今回は、全世界で5,000万人以上(2012年5月現在、※1)のユーザーから支持を集め、大変な人気サービスであるInstagramを取り上げます。

文:野澤 智朝「ニテンイチリュウ」(外部サイト)

Instagramの特徴

Instagramは、当初アプリケーションではなく、HTMLで作られたTwitterのようなマイクロブログサービスとなる予定でした。先行してリリースされた現在のInstagramと同様のサービス「picplz」(外部サイト、英語)の影響を受け、大きく方針転換を行い、写真共有機能だけを切り出すかたちでローンチされました。では、従来のFlickrやPicasaといった写真共有サービスとどう違うのでしょうか。

特徴の1つ目は、従来の写真共有サービスのソーシャルグラフがそのサービス内で閉じていたのに対して、InstagramではTwitterやFacebookといった既存のソーシャルグラフを活用して、Instagramのソーシャルグラフを構築し、情報を共有できる点です。

2つ目は、現在のソーシャルメディアを語るうえで欠かせない要素の1つ、「リアルタイム性」という点です。従来型のサービスでは、タグ付けなどに代表されるように「保存」し「整理」することに主眼が置かれていました。これに対してInstagramでは、時間の流れとともに「リアルタイム」に写真が共有され流れていく。つまり「ストリーム」に主眼が置かれています。

3つ目は、ユーザーがいつでもどこでも気軽に撮影できるモバイルデバイスをメインプラットフォームとしている点です。従来はデジカメで撮影したものをPCに取り込み、それをWebにアップロードして共有していました。一方でInstagramは、iPhoneやAndroidのモバイルデバイスのアプリケーションを通してカメラで写真を撮り、それをそのままアプリケーション内でアップロード、共有できる仕組みです。さらにPC用のインターフェイスは、プログラムからしかアクセスできないAPIしか提供されていない、という本当にモバイルデバイス中心のサービスです。

このような特徴に加えて、Instagramではミニチュアのように見える「ティルトシフト」や、1970年代の写真風に見える「1977」といった、画像に効果をかけることができるフィルターを提供しています。それらをユーザーが利用することで、誰でも手軽にスタイリッシュな写真を作成できるという点や、写真のアップロードをバックグランドであらかじめ行っておくことで、ユーザーの体感速度を上げるといった高い技術力に裏打ちされたインターフェイスを実現しています。さらに「Like!(いいね!)」に代表されるような、好意の表明の簡易さなども相まって、2010年10月のサービス公開から1週間で10万人、2カ月で100万人のユーザーを獲得し、8カ月で500万人、そして2012年5月には5,000万人のユーザーを獲得し、飛躍的な成功をおさめています(※2)。

「Instagramの特徴」図

※1、2 出典は、Webサイト『Followgram』(外部サイト、英語)、『Mashable Tech』(外部サイト、英語)、『Shiny Shiny』(外部サイト、英語)より

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